UR×MUJIのコラボ成功事例~ガイアの夜明けを観て
テレビ東京「ガイアの夜明け」録画鑑賞。
2014年3月18日放送は「老朽化の巨大団地 あの“無印”が劇的に再生!?」でした。
1970年代に建てられたマンモス団地、UR「高島平団地」。
建物の老朽化だけでなく、入居者の高齢化も進んでしまったため、挽回策として、「無印」ブランドと組んでリノベーションに取り組む事例。
UR大西誠理事は無印と組んだ理由としてこう語っていました。
「今、非常に少ない若者を団地の中に呼び込みたかった。無印のテイストは特に若者に受けると思った」
すでに、大阪で「リバーサイドしろきた団地」「千里青山台団地」での成功事例があり、今回「高島平団地」は「UR×MUJI」コラボのリノベーション事業の首都圏第一弾でした。
そして、無印が再生、バリューアップした高島平の団地は、7万円だった46.24m2の部屋を8.7万円と設定。
結果、15部屋の募集に対して105組の応募があったそうです。
大成功ですね。
しかも、放送を見ている限り、狙い通りに若いカップルが多く来ていました。
私も以前、同じURの「舘が丘団地」の再生事例を見学にいきましたが、URは無印とのコラボだけでなく、新しい挑戦や民間企業からの人材登用をしたりして結構がんばっています。
正直、基本的に規制緩和論者の私としては、住宅大量供給時代の役割を担ってきたURは区切りを終えてしまえばいいのではないかと思っていますが…
まあ、それはともかく、
「UR×MUJI」の首都圏の第二弾として、「品川八潮パークタウン」で今年募集がはじまるそうです。
ますますコラボを拡大させる戦略のようですね。
なお、無印は「ムジハウス」ブランドで住宅事業に乗り出し、年間1,000棟を目指しているとのこと。
国内外あわせて600店舗、会員数430万人の巨大ブランド「無印」であれば、十分現実的な数値でしょう。
つまり、半官のURが息を吹き返し、異業種の無印が不動産業界に参入して若者のニーズを汲み取っているという構図です。
多くのプレイヤーが工夫を凝らすのは良いことだと思います。
しかし、パイが縮小している市場で、競争はますます厳しくなるばかりです。
今日の格言:
起死回生の策として、人気ブランドとのコラボはとても有効。